ゲーム(主にローグライクとハクスラ)のことを書く

Slay the Spire② サイレントについて

STS、今回はサイレントについて。

サイレントとは

STSにおける2つ目のクラス。
毒や脱力といったデバフ付与、ナイフを大量生産して手数で攻撃するといった戦法を得意とします。

 

毒の仕様

ターン開始時にHPを毒の値分失い、その後毒の値を1減少させます。
毒を付与する時は敵のブロック値は無視され、毒によるダメージもブロック値により軽減されません。
ただし、アーティファクト(全てのデバフを回数分防ぐ)を持つ敵には付与時に無効化されます。

主なカード(汎用)

・外套と短剣
6ブロックを得て、ナイフを1本(UGで2本)生成します。
性能的にはコスト1で6ブロック+4ダメージ。コスパが良く、コモンのため拾い易い点が強いです。
ナイフビルドとも相性が良さそうですがうまく使えた試しはないです。毒ビルドでも腐りません。

 

・フットワーク
敏捷性を2(UGで3)得ます。
敏捷性は防御系カードでブロックを得る時に、その値分だけブロック値を上乗せします。
サイレントは瞬間的に大量のブロック値を稼ぐ手段が少ないので、全体の底上げに一役買うこのカードは非常に強力です。
複数枚積んでも腐ることはなく、優先的にUGして構いません。

 

・ブラー
5ブロック(UGで8ブロック)を得て、次のターン開始時にブロックを失わないバフを得ます。
1ターン限りのバリケードのような効果を発揮する、サイレントの防御の要とも呼べる重要なカードです。
こちらも複数枚あっても腐らないので、初期の防御カードはこれに差し替えてしまいましょう。

 

・用意周到
ターン終了時に手札を1枚(UGで2枚)保持しておけるようなバフを得ます。
サイレントのトリッキーな戦術を可能とするキーカードで、ようするに「事前に引いたカードを好きなタイミングで切れる」ようになります。
敵の攻撃が続く時のブラーや、切るタイミングが重要な触媒など、これ一枚で一気に戦略が立てやすくなります。

 

・足払い
脱力2を与え、11ブロックを得ます(UGで脱力3/14ブロック)。
コスト2ですがUG時の伸びが良く、敵から受けるダメージを大幅に縮めることができます。
複数枚は要らないと思いますが、アンコモンの中でも強力な一枚です。

 

ダッシュ
10ブロックを得て、10ダメージを与えます(UGで13ブロック/13ダメージ)。
攻防一体のアタックカード。UG後はトータルで26点を稼ぐことができ、スキルカードメタのボスグレムリンや反撃型の敵にも強気に出られるようになれます。

 

・残像
カードを1枚プレイする度に1ブロックを得ます。
0コストのカードを回しまくるナイフビルドにシナジーがありますが、このカード自体も1コストで差しやすいため、レア枠に余裕があれば持っておくとよいです。
ただし、手数デッキメタにはいまいち効果が薄いため、タイムイーターが見えているStage3の道中ではややpick優先度が下がります。

 

・不快感
敵の筋力をX減少させ、更に脱力Xを付与します(UGでX+1)。
Xとはそのターンに残っているエナジー分の値で、このカード自体のコストも残エナジー全てになります。
サイレントのデバフの真骨頂で、物理で殴ってくる敵を大幅に弱体化させる強烈なカードです。
使い捨てのため、なるべく防御に余裕がある状況でエナジーを溜めて撃ちたいところです。

 

・アドレナリン
1エナジー(UGで2エナジー)を得て2枚ドローします。
廃棄(使い捨て)ですが、0コストなので一切のデメリットなく戦況を整えることができます。
サイレントどころか全クラス見ても最強のカードパワーを持っていると思います。
フットワークや残像など、サイレントは立ち上がりの段階で仕込んでおくと有用なカードが多いため、特性に噛み合っていると言えます。

 

・バースト
次に使用する1枚(UGで2枚)のスキルカードの効果を2回分発動させます。
不快感や触媒やアドレナリンなど、有用な使い捨てカードを選択することで、戦況をより傾けることに貢献します。
使いどころはやや難しいですが、ブラーなどで保持しておけば切るタイミングを逃さなくなります。


毒に関連したカード

・致死毒
敵一体に毒5(UGで毒7)を付与します。
1回の蓄積値は小さいですが、コスト1で安く癖がなく、なによりコモンなので拾いやすいのが特徴です。
バウンドフラスコとは性能的にどっこいどっこい。

 

・毒の一刺し
6ダメージを与え、毒3を付与します(UGで8ダメージ/毒4)。
アタックで唯一の毒ソースになりますが、火力は毒含め初期カードのストライクに毛が生えた程度です。
レリックやイベントでストライクの掃除が終わっており、かつその中に毒ソースが少ないようであれば、一枚程度はpickしてもよいとは思います。

 

・触媒
敵が持つ毒の蓄積値を2倍(UGで3倍)にします。
長期戦になりがちなサイレントの戦闘を一気に加速させてくれる毒ビルドのキーカードです。
蓄積値が低い時よりも、ある程度溜めてから差したほうが効果は高くなります。
使い捨てのため、欲しい時に来てくれるかが重要。用意周到で保持しておくのが基本です。

 

・有毒ガス
ターンの開始時に敵全体に毒を2(UGで3)付与します。
即効性は薄いですが、デバフ解除をかましてくる敵以外には、これを撒いて守っているだけで勝てます。
(実際は筋力を積んでくる敵が多いのでそう上手くはいきませんが…)

 

・劇毒
敵全体に毒4(UGで毒7)と脱力2を付与します。
使い捨てかつコスト2のため、やや切るタイミングに困りますが、多段系攻撃を仕掛けてくる敵には有用。
Stage2のビャード×3の並びはこれ一枚でだいぶ楽になります。

 

・バウンドフラスコ
ランダムな敵に毒3を3回(UGで4回)付与します。
コスト2なのでやや重く、敵が多いほど安定した毒撒きができなくなりますが、n回判定なぶんアーティファクト剥がしに役立ったり、一部レリックとシナジーがあったりします。
複数枚は要りませんが、他の毒ソースに乏しければpickしておいてもよいかもしれません。

 

・死体爆破
毒6(UGで毒9)を与え、更に死体爆破を付与します。
死体爆破は付与された敵が死んだとき、その最大HP分のダメージを敵全体に与えます。
サイレントは瞬間的に強力なAOEが少ないですが、これさえあれば一部のエリートや理不尽なイベントも突破しやすくなります。
何の因果かボスにも効くため、デカ&ドヌーにかけた場合は片方を倒せば自動的に戦闘が終わります。

・猛毒の仕込み
アタックで敵にダメージを与える度に毒1を付与します。
そもそも「毒撒いて守る」毒ビルドとは前提からして噛み合っていない気がします。
ナイフビルドなら有用に使えるのではないでしょうか。


サイレントのデッキタイプ

・毒軸
毒ソースから適当にpickし、後は防御/補助系カードで固めれば完成。
触媒はあれば事故を減らせますが、毒ソースを多めに積んでおけば無くても大丈夫です。
防御系カードを底上げするフットワーク、立ち上がりを加速させるアドレナリン、触媒を必殺カードに変換できるバーストはあればあるだけ欲しいです。
前述してありますが、毒撒いて守りを固め、敵が死ぬまで待つという、陰湿というかそれらしい型。
アーティファクトを持つ敵や、デバフをリセットしてくるボスの存在は意識しておきましょう。
触媒を何も考えずに使ってしまうと、敵のパンプアップにこちらの防御が追い付かず殺される羽目になります。

 

・ナイフ軸
無限の刃、精度上昇、剣の舞、外套と短剣、とどめの一撃くらいでしょうか。
鋼の嵐、猛毒の仕込みなども面白い動きができそうです。
プレイ枚数が増える都合上、残像やメッタ切りなども相性が良いでしょう。
レリックも忍者の巻物、扇子や手裏剣、リストブレードなどにシナジーがあります。
コンセプトとしてはコスト0/4ダメージのナイフを生成し、とにかく手数を稼ぐ型です。
上に挙げたようにナイフとの関連カードは多いのですが、実際に組んでみるとなかなか形にならず、
うまく回らないと全く安定しないため、私はナイフ主軸では一度も勝てたことがありません。
また、Stage3ボスであるタイムイーターと当たるとほぼ詰む(後述)んじゃないかと思うため、上手い方がどうやってケアしてるのか逆に知りたい感じです。


各Stageボスについて

・スライムボス(Stage1)
最大HPの半分のダメージを与えると分裂する特性を持つボス。
瞬間的に防御を張りづらいサイレントにとっては単発で重い一撃を振ってくるこいつはやや辛いです。
分裂時に毒が解除されるため、毒ビルドは決着を急いで廃棄付きの毒ソースを早々に切らないようにしましょう。

 

・ヘクサゴースト(Stage1)
多段攻撃と火傷の状態異常を混ぜてくる厄介なボス。
デバフが非常に有効なため、サイレントには御しやすい相手です。
敵が多段攻撃を仕掛けてくるタイミングで無効化を切れば安定して凌げると思います。
不快感を引けていれば完封も可能かと。

 

・ガーディアン(Stage1)
定量のダメージを与えるごとに攻撃形態と防御形態を切り替えるボス。
防御形態時に反撃バフを得るため、ナイフビルドは攻め手が止まってしまい不利。
毒ビルドの場合は事前に撒いた毒が勝手に削ってくれるうえに、ブロックも気にせず終始有利な展開に持ち込めます。

 

・ブロンズ・オートマトン(Stage2)
カードを盗むなど厄介な動きをするミニオンの召喚と、超火力の一撃を振るってくるボス。
この時点で死体爆破が拾えていれば非常に楽ですが、そうでない場合は大体辛い戦いを強いられます。
盗まれる前にパワーは事前に切っておき、ハイパービームを撃ってくる前に急いで本体のアーティファクト3を剥がすこと。
一発目のハイパービームまでに倒すことは難しいため、脱力さえ入れておけば多少はマシになります。

 

・チャンプ(Stage2)
護衛を持たない代わりにバフデバフと膨大なHPを持つボス。
HPが半分を切ると発狂モードに突入し、自分にかかったデバフを解除したうえで高威力の連撃を使用し始めます。
毒ビルドはこの時に一緒に毒も消されるため注意。防御手段が整っていないと消し炭にされます。
半分付近でHPを調整し、エナジー加速やバフと共に一気に削ってしまうのが安全策です。

 

・コレクター(Stage2)
召喚したミニオンにバフをかけて戦わせる、ブロンズ・オートマトンとは逆の性質のボス。
加えて強烈なデバフをかけてくるうえに、本体の攻撃もそれなりに痛いので、せめてミニオンは呼ばれ次第排除したいところ。
こいつも死体爆破があればだいぶ楽で、相変わらずデバフも有効です。

 

・目覚めし者(Stage3)
こちらのパワー使用時に筋力1を得るうえに、一度倒すと復活するボス。しかしStage3では最弱。
サイレントもそれなりにパワーに頼る節があるものの、他のボス二体に比べると無視できるレベルの強化です。
お供に狂信者を連れているため速やかに排除したら、適度に防御を固めつつ削っていきましょう。
復活時にデバフを解除してくるため、毒を入れている場合は最初からやり直しです。触媒は温存しておくように。

 

・デカ&ドヌー(Stage3)
片方がブロックを、もう片方が筋力バフを張ってくるボス。
筋力担当のドヌーを放置しておくと際限なくパンプアップしていくため、長期戦メタになっています。
毒ビルドで死体爆破を持っている場合、アーティファクトを剥がした後(重要)に死体爆破を入れれば、どちらかを倒した時点でゲームセットになります。
それ以外の場合は速やかにドヌーを片付けましょう。厄介なデバフは使ってこないため、純粋にデッキパワーが試されます。

 

・タイムイーター(Stage3)
累計で12枚のカードを使う度にこちらのターンを強制終了させて自身も強化してくるボス。
既に言及していますが手数メタのボスで、計画的にカードを使用していかないと普通のデッキでも苦戦する難敵です。
更にHPが半分を切るとデバフ解除してHPを回復してくるという毒メタの側面も備えており、
毒ビルドの場合も触媒を残していないとダメージレースに負ける可能性があります。