ゲーム(主にローグライクとハクスラ)のことを書く

Slay the Spire④ レリックについて

STS、今回はレリックの話。

レリックとは

STSにおけるレリックは、プレイヤーにパッシブ効果(ないし受動的な発動機会)を与えてくれるアイテムとなっています。

宝箱を開けたり、お店で買ったり、エリートやボスを倒したり、イベントマスで入手することができます。

DungeonMaker知ってる人は遺物をイメージしてもらえると分かりやすいかと。

単純にメリットを与えてくれるものから、何も考えずに抱えると痛い目を見るものまで多種多様なため、私がクリアした際に有用だと思ったものを列挙します。

有用なレリック:ノーマル

・すべすべ石

戦闘開始時に敏捷性1を得ます。
地味ですがブロック値を稼がなくてもいいクラスは存在しないため、確実に全体の底上げになるレリックです。
フットワークがあるサイレント、フロストでブロック値を得るディフェクトにはやや効果が薄いかもしれません。
 
・バジュラ
戦闘開始時に筋力1を得ます。
すべすべ石と同じく地味ですが、アタックで殴りかかるビルドならどのクラスでも効果を発揮してくれます。
 
・データディスク
戦闘開始時に集中力1を得ます。
ディフェクト専用のレリックですが、集中力は攻防どちらにも影響するため、上の二種より優先度が高いです。
 
・ハッピーフラワー
3ターン毎に1エナジーを得ます。
他のエナジー系のレリックと違って癖がなく非常に強力で、ノーマル故に入手性にも困らない優秀なレリックです。
 
・昆虫標本
エリートマスでの戦闘時に、敵のHPを25%減少させます。
消費がかさむエリート戦に貢献してくれるレリックで、状況次第ではありますが積極的にエリートに挑めるようになります
エリート=レリック1つと考えれば、値段以上の活躍を見せてくれるレリックです。

有用なレリック:アンコモン

・ミイラの手
パワーを使用した時、手札にあるランダムなカード1枚のコストをターン終了時まで0にします。
基本的に使用得となるパワーで他のカードのコストを踏み倒せると考えれば、その強力さが分かると思います。
ランダムなのがネックなため、手札を絞ってからパワーを使いたいところです。
 
ボスとの戦闘開始時にHP25を回復します。
道中でのHP調整にもよりますが、「ボス近くの戦闘で多少無茶できる」「ボス前の休憩をUGに回せる」と考えれば、
単純な回復効果ではなくデッキの強化にも繋がってくることが分かります。
もちろん、道中で殆どダメージを負わない堅実なプレイをしている場合は優先度が下がります。
 
・毒の卵
スキルカードを入手した場合に、それをUGします。
他にパワー版の凍った卵、アタック版の溶融した卵がありますが、その中でも特に有用度が高いレリックです。
スキルは防御の要であるため、このレリックを早期に入手できるほど盤石な冒険になっていくと思います。

有用なレリック:レア

・アイスクリーム
そのターンで使用しなかったエナジーが次ターンに持ち越されます
敵がブロックを張るタイミングで引いた防御カードなど、エナジーを使い切らずにターンを終える場面がたまにあります。
そういった状況を無駄にせず、次のターンに活かしていけるという、レアでも抜きんでた汎用性を誇るレリックです。
 
・ジンジャー
脱力状態にならなくなります。
脱力ダメージは与ダメージが減少するデバフで、放置しておくと戦闘が長引きます。
自分で殴らないビルドには効果が薄いですが、アタックを多めに積んだデッキでは重宝するでしょう。
 
・カブ
脆弱化にならなくなります。
脆弱状態は被ダメージが増加するデバフで、放置しておくと畳みかけられた時に命に直結します。
脆弱化攻撃をしてくる敵は少ないものの、事故を減らせるという意味で持っておいて損はありません。
 
・古木の枝
カードを廃棄した際に、その枚数分ランダムなカードを手札に追加します。
廃棄手段が整ったデッキの中核を成す恐ろしく強力なコンボパーツで、特に「スキルのコストを0にする代わりに廃棄する」効果を持つ堕落を抱えるアイアンクラッドでは、このレリックが引ければゲームが終わります。
 
・永久コマ
手札が0枚になった時にカードを1枚ドローします。
古木の枝と同じく、特定のデッキのコンボパーツになります。特にコスト0のカードを回すデッキ(サイレントやディフェクトで組みやすい)だとゲームが終わります。
 
・空飛ぶ靴
3回まで道を無視して次のマスを踏めるようになります。
「自分で決めた道に沿ってボスを目指す」というSTSのゲーム性を半ば崩壊させる強力なレリックです。
HPが危ない状況下でエリートマスを避けたり、UGが追い付いていない状況で休憩マスを踏みにいくなど、道中の選択肢が大幅に増えることになります。

有用なレリック:ボス

Stage1と2のボスを倒した後に確定で入手できる機会があります。
エナジー系レリックを最低でも1つは確保しておきたいところですが、どれも一癖二癖あります。
 
・ししおどし
ターン開始時に1エナジーを得ますが、ポーションを入手できなくなります。
ポーションに頼れなくなるのは痛いですが、エナジー系のボスレリックでは最もデメリットが軽いものです。
また、アセンション10からはポーションが2つまでしか持てなくなるため、緊急時に頼る手段としてはやや心許なくなります。
 
・ベルベットチョーカー
ターン開始時に1エナジーを得ますが、1ターンに6枚以上カードを使えなくなります。
低コストのカードを回すデッキには致命傷となるレリックですが、挙動が素直なアイアンクラッドでは比較的デメリットが軽いと思います。
 
・呪いの鍵
ターン開始時に1エナジーを得ますが、ボス報酬以外の宝箱を開けると呪いが1枚付与されます。
宝箱は開けずにスルーできるため、他のレリックに頼らずとも安定する、または店でレリックを買うお金が確保できていれば大丈夫です。
 
・苦痛の印
ターン開始時に1エナジーを得ますが、戦闘開始時に2枚の負傷カードがデッキに追加されます。
負傷は状態異常カードのため、デッキ圧縮をしている際に脅威となりますが、デッキ枚数が元々多かったり、廃棄手段が整っている場合はさほど気になりません。
 
・賢者の石
ターン開始時に1エナジーを得ますが、戦闘開始時に全ての敵が筋力1を得ます。
多段攻撃を仕掛けてくる敵がネックになりますが、筋力減少手段がある、または厚いブロックを張れるデッキであれば問題ありません。
 
戦闘開始時にプラズマ1を生成します。
ディフェクト専用ですが、プラズマを開放するまでは疑似的なエナジー系レリックとして機能します。
実質デメリットがないのが強みになります。
 
・ルーニックピラミッド
ターン終了時に手札を捨てなくなります。
全ての手札に用意周到の効果が付くと思えば良く、使用しなかったカードがどんどんと手札に蓄積されていきます。
非常に癖が強く、手札を上手く捌ききれないとハンドが圧迫されてしまいますが、コンボパーツを揃えて一気に畳みかけるという戦術が現実的に取れるようにもなります。
また、鬼火やバレットタイムのように手札枚数を参照するカードとシナジーがあり、その場合は一転して強力な攻撃型レリックとして機能するでしょう
 
・スネッコアイ
ターン開始時に追加で2枚ドローしますが、戦闘開始時に混乱状態になります。
混乱状態は「Xコストのカードを除いた全てのカードのコストがドローするごとに0~3の間で変化する」効果で、Stage2の道中で現れるスネッコが使用してくる状態異常でもあります。
pickとドローだけで十分に運要素が絡むこのゲームにおいて、更にコストのランダム化という要素を追加するとんでもないレリックであり、良くも悪くもゲーム性を破壊します。
基本的にコスト2以上のカードをそれ未満のコストで踏み倒す、いわば上ブレを狙って取得するため、低コストのカードで埋めたデッキは損をすることになります。
まともに運用するなら専用のデッキ構築が必要ですが、上手くハマればエンドコンテンツのボスですら軽く屠るデッキになるとか…ならないとか。